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2006年07月13日
古着との出会い。

六弦法師です。
さて。先月は16日に、今年の夏物の和服、浴衣にするべきか麻の単衣を仕立てるべきかと、悩んでいると書きましたが、その後、月末を迎え悩んでる余裕もなく、日々バタバタと過ごしておりました。雨が降るとやっぱり和服は濡れたら面倒だから、と気づけば洋服の生活に戻ってしまい、そのままズルズルと7月へ。気温も30度を超え、手持ちの着物では外出できなくなっていました。さぁどうしよう。なんて考える間もなく、街を歩いていたその時。
和服の古着屋が私を手招きしていました。

まるで魅入られたかのように入ったその店で一番最初に手に取った着物は絹の紬。無地単色が多い男性和服ではありますが、擦って色が落ちたかのような「絣模様」は地味でも粋なもの。絣模様のその絹の単衣は、商品の価値の割には値段が安くてサイズもピッタリだったのですが、残念なことに冬物。今この時期に冬物を買うというのも賢い買い物ではありますが、やはり、関心事は夏物。泣く泣く棚に戻しました。「夏物だったら良かったのにね」とつぶやきながら。
いや、口に出してみるものですね。私のつぶやきを聞き逃さなかった店員がすかさず「あれ、今の夏物じゃなかった?」「いえ袷(あわせ・秋冬物)でしたよ?」「おかしいな。同じ模様の麻の夏物があったはずなんだけれど」「えっ!?」驚きとも喜びともつかぬ表情の私を見て、店員は何かを感じたのか、すぐに応援の店員を呼んできて、二人がかりで探してもらうこと1分前後。
「あ、これこれ。サイズもピッタリの麻の単衣。絣模様が絹ものに見えるところが粋でしょ?」と笑って私に着物を手渡してくれました。ところがサイズを再確認するとき、一瞬店員の顔が歪んだんですよ。そう。値札に書かれてある値段があまりにも安いのです。もう私は試着も早々に買い上げ、スキップしながら店を出ました。もう私に買われるのを待っていた着物のような感じもします。
という訳で。この夏、縄文時代から続く麻織物を身にまとい、楽しく和服生活を送る準備が完了しました。
※写真は少し予算オーバーで手に入らなかった反物です。
CityDO!編集部 : 2006年07月13日 13:41

